東映太秦映画村は、2024年から2028年にかけて全面リニューアルをおこないます。
それに伴い、映画村内の映画文化館・京都太秦美空ひばり座が2024年4月7日をもって閉館する運びとなりました。
東映が所有する様々な資料を本施設で見られるのは残り一ヶ月、今回のニューズレターでは、そんな映画文化館と美空ひばり座の展示のようすをお伝えします。
映画文化館・京都太秦美空ひばり座が入っているのは、映画村中央広場にある明治時代の洋館風の建物。1階が京都太秦美空ひばり座、2階が映画文化館として運営されており、それぞれの展示を楽しむことができます。
京都太秦美空ひばり座では、美空ひばりの魅力と多岐にわたる芸能活動について知ることのできる貴重な資料が、映画の世界・音楽の世界・舞台の世界の3つのセクションごとに展示されています。
以前ニューズレター「【訃報】森英恵氏」でも紹介した、「不死鳥コンサート」のドレスも実際に見ることができます。
さらには東映映画のひばり出演作、全93作品のポスターも。映画・舞台で使用された衣裳や小道具も展示されています。
2階にあがると映画文化館。階段をのぼってすぐ、「日本映画の父」牧野省三を偲び設立された牧野省三賞に輝いた歴代の映画人たちの写真がずらりと並びます。
「映画の殿堂」コーナーでは優れた映画人たちの業績の紹介とともに彼・彼女らにゆかりの品々が展示されています。脚本資料や撮影時のスチール写真、時には本人の私物も含まれる展示で、映画人たちに想いを馳せることができます。
台本やスチール写真も数多く展示されています。
この他にも撮影機の展示や東映歴代作品のポスターなど様々な資料展示がおこなわれています。東映の歴代作品に関連する資料だけでなく、日本映画史を考えるうえで貴重な資料も展示されているので、まだ行かれたことのない方は4月7日の閉館前にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
映画文化館・美空ひばり座は、入村すれば追加料金なしで誰でも利用することが可能です。
ご来館お待ちしております。
また、映画図書室では、このような貴重な資料をアーカイブとしてデータ化・保存する作業を進めています。
映画文化館で展示されていた資料も4月7日以降、映画図書室にて保管する予定です。
多くの資料は申請をおこなうことで閲覧が可能ですので、申請フォームからお申し込みください。
(藤原萌)