[特集配信]東映時代劇Youtube /毛利清二さん日本アカデミー賞受賞記念

先月13日の第49回日本アカデミー賞授賞式にて、刺青絵師で東映剣会OBでもある毛利清二さんが会長功労賞を受賞しました。第15回での協会特別賞に続きご自身二度目の受賞となります。

東映剣会からはこれまでに、故・谷明憲さん(第15回)故・福本清三さん(第27回)故・上野隆三さん(第34回)故・菅原俊夫さん(第36回)が日本アカデミー賞/協会特別賞を授与されています。

この度の受賞を記念して4月10日より「東映時代劇YouTube」で毛利清二さんが刺青を担当した映画作品が特別配信されることになりました。

毛利さんの刺青というと『昭和残俠伝』をはじめとした”任俠映画“、『仁義なき戦い』に代表される”実録路線“での仕事が思い浮かびますが、今回配信されるのは”時代劇映画“です。

毛利さんは刺青絵師としての活動以前より「東映剣会」の会員として様々な時代劇作品に参加・出演しておられます。その過渡期にあたる1965年から68年にかけて公開された4作品です。

 

いれずみ判官』(沢島忠監督、1965年)*配信期間:2026/4/10(金) 16:00~2026/5/3(日) 23:59

鶴田浩二さん唯一の遠山金四郎役と、後年のテレビシリーズに先駆けて毛利さんの「桜吹雪」が見られる貴重な一作です。

擬斗/殺陣師・上野隆三さんによる剣会メンバーの個性と特性を活かした各場面の“殺陣”も見どころ。

牙狼之介』(五社英雄監督、1966年)*配信期間:2026/5/1(金) 16:00~2026/5/24(日) 23:59

当時、東映剣会の第一線でも活躍していた「斬られ役・毛利清二」の魅力の一端に触れられる作品。ラストの大立回り前に三人の刺客の一人として登場する毛利さん演じる編み笠姿の浪人のシャープないで立ちには、後に福本清三さんが得意とした浪人姿の“原型”を見る想いがします。

銭形平次』(山内鉄也監督、1967年)*配信期間:2026/5/22(金) 16:00~2026/6/14(日) 23:59

毛利さん自身が「刺青絵師人生のスタート」と位置付けておられる『博奕打ち 一匹竜』と同年(1967年)公開の作品。今作に限らず “賭場・博打シーン” での指導も兼ねることも多くあったそうです。

擬斗/殺陣師は大川橋蔵さんから北大路欣也さんまで「銭形平次」を担い続けた谷明憲さん。

妖艶毒婦伝 般若のお百』(石川義寛監督、1968年)*配信期間:2026/6/12(金) 16:00~2026/7/5(日) 23:59

冒頭に登場する幼い主人公の行く末を案じる町人役を演じる“斬られ役”ではない「俳優・毛利清二」をお見逃しなく。剣会としての注目ポイントは、同時期にTV『仮面の忍者 赤影』を担当されていた三好郁夫さんが「毒婦」シリーズの今作でも擬斗/殺陣を担当されていること。あらためて殺陣師という仕事の幅広さを感じます。 

https://www.youtube.com/playlist?list=PLCgFby8GNe3ySP_NvDWhTVSbXaaj8Ur_Q

映画村映画図書室では紹介した上記の作品をはじめ多くの台本を所蔵しています。手軽に視聴ができるYouTubeでの映画鑑賞と共に、その設計図とも言える台本を紐解いていく愉しみに一歩踏み込んでみる好い機会になれば幸いです。

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(西嶋勇倫)