[展覧会]日本映画と音楽 1950年代から1960年代の作曲家たち@国立映画アーカイブ

2024年4月9日(火)から8月23日(金)まで国立映画アーカイブにて展覧会「日本映画と音楽 1950年代から1960年代の作曲家たち」が開催されています。1950年代から1960年代は日本映画界が隆盛を極め、映画以外の様々な芸術分野で活躍する人々と多くのコラボレーションを行い作品を生み出していた時代。本展示はその中でも特に映画と音楽の関係に注目し、当時の作曲家たちとの関わりやそれによって生み出された数々の作品を紹介しています。

展示品解説等をおこなうトークイベントも開催、7月27日(土)は作曲家の山本純ノ介氏と音楽評論家/プロデューサーの西耕一氏との対談、6月29日(土)、8月17日(土)は国立映画アーカイブの特定研究員であり、映画図書室の元スタッフでもある藤原征生氏の解説がおこなわれる予定です。

さらに国立映画アーカイブでは2024年5月25日(土)から、本展示に関連する映画作品の上映企画もおこなわれています。本企画は7月28日(日)まで、プログラムは以下からご確認いただけます。
またこちらでも、6月8日(土) 3:40 PMの『地獄変』上映終了後に藤原征生氏の講演(約30分)が予定されています。

東映太秦映画村・映画図書室では本展示とも関係の深い作品の台本やスチル写真などを所蔵しております。台本等は実際にお手にとって閲覧していただくことが可能です。

 
作曲家グループ「3人の会」メンバーが音楽を手がけた作品の台本。『雪国』(1957年)は團伊玖磨、『気違い部落』(1957年)は黛敏郎、『地獄変』(1969年)は芥川也寸志(父親の芥川龍之介原作作品でもある)が音楽を担当。
 
当時活躍していた作曲家たちが音楽を担当した作品の台本。『宗方姉妹』(1950年)は斎藤一郎、『日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声』(1950年)は伊福部昭、『雨月物語』(1953年)は早坂文雄、『他人の顔』(1966年)は武満徹が音楽を担当。
 

国立映画アーカイブの特集とあわせてぜひご活用ください。
資料の閲覧を希望する方は、下記のフォームより事前に申請をお願いします。

(藤原萌)