太平洋戦争を描いた映画の台本資料

太平洋戦争を描いた映画の台本資料

今年も終戦記念日の8月15日が近づいてきました。

1945年8月15日の正午から昭和天皇の玉音放送が放送され、国民に敗戦が告げられました。

『日本のいちばん長い日』(岡本喜八監督、1967年)は、ポツダム宣言受諾の決定から玉音放送までを描いた群像劇です。2015年には原田眞人監督によって再映画化されています。

これ以外にも、太平洋戦争を題材とした数多くの映画が製作されてきました。たとえば、沖縄戦の悲劇を描いた『ひめゆりの塔』(今井正監督、1953年)、満州を舞台に展開される「兵隊やくざ」シリーズ、大日本帝国統治下の東南アジアの俘虜収容所における日本軍人と捕虜との奇妙な交流を描く『戦場のメリークリスマス』(大島渚監督、1983年)、原爆投下後に広島の被曝者が陥った困難を描いた『黒い雨』(今村昌平、1989年)、長崎への原爆投下をモチーフにした『母と暮せば』(山田洋次監督、2015年)、戦艦大和の最期に迫る『男たちの大和/YAMATO』(佐藤純彌監督、2005年)などがあります。

広島への原爆投下に関しては『原爆の子』(新藤兼人監督、1952年)と『ひろしま』(関川秀雄監督、1953年)という傑作映画があります。映画図書室にはこれらの作品の台本そのものはありませんが、脚本を収録した書籍を所蔵しています。

戦争映画を見て、その映画についてもっと知りたくなったら、ぜひ映画図書室の資料を活用してください。

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(伊藤弘了)