新作映画の台本資料
東映太秦映画村・映画図書室では旧作だけでなく、新作映画の関連資料も所蔵しています。
今回は、本年(2021年)に公開されたもののうち、当図書室に台本資料の所蔵がある作品をいくつかご紹介します。
まずは『科捜研の女 -劇場版-』(兼﨑涼介監督)。
人気テレビドラマシリーズ初の映画化で、制作プロダクションは東映京都撮影所です(映画図書室のすぐ隣のスタジオで撮影されていました)。
9月3日に封切られ、現在大ヒット公開中です。
9月15日に本編特別映像が解禁されましたので、あわせてお楽しみいただければ幸いです。
続いて『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』(大友啓史監督)。
実写映画『るろ剣』(原作漫画:和月伸宏)の最終章は「The Final」「The Beginning」の二部作で展開されました。
この映画シリーズの撮影には、一部に東映京都撮影所や東映太秦映画村が使用されています。
また、大友啓史監督の新作は戦国時代を舞台にした時代劇で、東映京都撮影所で撮影される予定です。
エキストラの募集が出ていますので「我こそは」と思う方はぜひご応募ください。
最後に『キネマの神様』(山田洋次監督)の「撮影稿」と『太陽は動かない』(羽住英一郎)の「決定稿」。
松竹映画100周年記念作品として製作された『キネマの神様』(原作:原田マハ)では、もともと志村けんと菅田将暉のW主演が予定されていました。
ですが、志村の新型コロナウイルス感染と急逝によって不可能となり、代役に沢田研二が立つことになります。
映画への愛を描く本作は、二度の公開延期を経て、2021年8月6日に一般公開されました。
一部劇場では現在(9月17日)も公開が続いています。
『太陽は動かない』(原作:吉田修一)は、藤原竜也主演のアクション映画です。
本作も新型コロナの影響で公開延期を余儀なくされた作品でした。
1ヶ月におよぶブルガリアでのロケーション撮影を敢行したことも話題になりました。
市街地で展開される派手なカーチェイスや、貸し切った列車を走らせながら撮影された終盤のアクションシーンが見どころです。
このように、映画図書室では新作映画の(台本)資料も収集しています。
データベースへの登録には時間がかかりますので、検索ではヒットしないが、じっさいには所蔵があるというケースもあります。
気になる新作映画がございましたら、資料の有無について下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
(伊藤弘了)