映画資料特別展の開催
現在、東映太秦映画村・映画文化館2階にて映画資料特別展を開催しています。
「令和3年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業(撮影所等における映画関連の非フィルム資料)」の一環で、この事業は特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が文化庁より受託しているものです。
平成31年に東映太秦映画村内オープンセット「め組の家」から多数の未整理台本が発見され、令和元年度の調査の結果、貴重な台本が含まれていることが判明しました。今回の特別展示ではこのときに発見された台本の一部と、それに関連するポスター、プレスシート、スチル写真等を公開しています。
未映画化作品やタイトルが変更になった作品の資料も含まれており、これまでに知られていなかった日本映画史の一端を探るためのきわめて意義深い資料であると考えています。
この機会にぜひご高覧ください。
(伊藤弘了)
◆開催概要◆
名 称:令和3年度文化庁委託事業「アーカイブ中核拠点形成モデル事業」映画資料特別展
日 時: 3月2日(水)~3月31日(木)
会 場: 映画文化館2階
料 金: 入場無料(※入村料が別途必要)
主 催: 文化庁
運 営: 特定非営利活動法人映像産業振興機構
協 力: 株式会社東映京都スタジオ
「アーカイブ中核拠点形成モデル事業」とは
本事業では、映画資料のアーカイブ化推進において中核となる大学や所蔵館、機関等を拠点化し、一定期間集中的に事業に取り組むことによって、当該拠点を中心としたアーカイブ整備を効率的かつ効果的に促進することを目的としています。
映画資料を対象に、歴史的・文化的価値のある貴重な文化関係資料が散逸・消失することがないようアーカイブ構築に向けた資料の保存及び活用の仕組みづくりについて調査研究等を行うとともに、中核拠点のアーカイブネットワーク化、分野全体のアーカイブ共同利用を推進しています。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO: Visual Industry Promotion Organization)
VIPO(ヴィーポ)は映画・放送・アニメ・マンガ・ゲーム・音楽・キャラクター・出版などの日本のコンテンツ産業の国際競争力の強化を推進し、日本経済の活性化に寄与することを目的に、2004年に設立されたNPO法人です。100を超える会員企業・団体の協力と政府・地方公共団体による政策・施策を有機的に組み合わせながら、〈人材育成〉、〈海外展開・市場開拓〉の支援を中心に、文化芸術分野を含めた作品等の製/制作・発表、調査研究、情報提供・保護、海外機関との連携事業などを実施しています。様々な活動を通して、コンテンツ産業全体のさらなる価値向上と長期的発展をグローバルな視点に立ちサポートしています。