【訃報】高岩淡東映元会長

【訃報】元東映会長・高岩淡氏

東映の元会長・高岩淡が10月28日に亡くなりました(享年90歳)。

1930年生まれの高岩は、1954年に東映に入社し、1971年に東映京都撮影所の所長に就任します。1975年に開村した東映太秦映画村は高岩のアイデアに基づくものであり、その意味で「映画村の生みの親」と言うべき存在です。

映画作品では、『柳生一族の陰謀』(深作欣二監督、1978年)や『火宅の人』(深作欣二監督、1986年)、『鉄道員』(降旗康男監督、1999年)、『男たちの大和/YAMATO』(佐藤純彌監督、2005年)などの話題作に「企画」「制作」「制作総指揮」としてクレジットされています(じっさいに高岩が関わった作品は、クレジットされていないものも含めて膨大な量に上ります)。

1993年に岡田茂から代表取締役社長を引き継ぎ、2002年には岡田裕介にその座を譲って代表取締役会長に就任します。

2012年に東映を退社し、同年に第46回「牧野省三賞」を受賞しました(「牧野省三賞」は、日本映画の父と呼ばれる京都の映画人・故牧野省三にちなみ、日本映画の発展に寄与した後進映画人を表彰する目的で1958年に創設された賞です)。

親分肌で義理人情に篤く、実直な人柄で、多くの俳優やスタッフから慕われた方でした。高岩氏とともに仕事をしてきた東映京都撮影所の多くのスタッフは、今でもその思い出を大切に、氏の遺徳を偲んで日々の映画づくりに励んでいます。