【上映】「特集・日本の女性映画人」@広島市映像文化ライブラリー

現在、広島市映像文化ライブラリーで特集上映「特集・日本の女性映画人」がおこなわれています。4月から始まったこの特集では、衣装の森英恵さんや原由美子さん、脚本(スクリプター)の田中美佐江さんや白鳥あかねさんなど、日本映画の女性スタッフたちに着目したプログラムが組まれており、上映は6月まで続きます。

来月5月17日(土)の『集金旅行』(中村登監督、1957年)上映後には、映画図書室の元スタッフであり、現在は摂南大学特任講師を務める辰巳知広さんによる講演がおこなわれます。「映画『集金旅行』の衣裳をめぐる旅」と題された講演では、本作での衣裳を担当した森英恵さんのお仕事が読み解かれる予定です。

また、5月、6月には、東映京都撮影所で長年スクリプターを務めていた田中美佐江さんが携わった『関の彌太ッぺ』(山下耕作監督、1963年)と『鳳城の花嫁』(松田定次監督、1957年)の上映が予定されています。

日本映画史を支えた女性映画スタッフたちの仕事を、ぜひこの機会にスクリーンでご覧ください。

映画村映画図書室では、田中美佐江さんが実際に使用されていた台本を多く所蔵しています。一般公開はしておらず研究利用のみとしていますが、研究者の方は事前にご相談のうえ閲覧していただけます。

左:『関の彌太ッぺ』の表紙(田中美佐江さん手作り) 中央:同台本の本扉 右:同台本における書き込みのなされたページ(すべてのページにこのような書き込みがある)

その他、データベースで検索できる台本に関しては、どなたでも閲覧していただけますので、ご利用の場合は、下記フォームより事前申請をお願いいたします。

(原田麻衣)